大会名称 第16回全日本一輪車マラソン
開 催 日
2001年5月4日 08:00スタート 11:40まで
会 場 長野県更埴市 千曲橋西岸 千曲川緑地グラウンド
コ ー ス 千曲川サイクリング道路 全長10km区間周回
参 加 者
計280名、 42.195km・200名、 20km・80名
主 催 長野県一輪車協会・日本一輪車マラソン協会(JUMA)
種 目 一輪車によるフルマラソン 42.195km, 同 20km
この大会は42.195kmを一輪車で走るマラソンとして世界で最初に開催されました。 一回大会では何割がゴール出来るか不安でしたが、全員が完走。 以来回を重ね、これまで小学校3年生から68歳まで 1,499名が完走しています。
9回からクランクの長さを自由にしたこともあり記録の伸びは目覚しく、1年前の優勝記録を上回っても上位入賞は果たせず、10回大会の24インチの優勝は、念願の2時間を切る1時間58分42秒、16回大会は1時間43分17秒の大会新記録記録が出ました。
コースは、千曲川沿いのサイクリング道路10kmを使用、南は戸倉町の大正橋、北は長野市・篠ノ井塩崎境の間を2往復します。
一輪車は規定の20インチ・24インチの他に、見上げる様な大きさの42インチ(1m05cm),36インチ.32インチのフリー車種もあり、折り返 しの対面時には互いに声を掛け合いながらすれ違う姿が見られます。
選手は、これ迄の大会で育ったランナーを中心に地域を代表する実力者が集合し、今年も「世界初・一輪車マラソン発祥の地」・長野から世界に向けて発信します。
14回大会は強風のため転倒者が続出。
正午近くには雨も降り出す悪条件に見舞われたが、全国11都道府県から参加した選手283人は、家族の応援を受けながら力走。
フルマラソン女子の部24インチでは中川留衣さん(和歌山・和歌山)が、1時間51分30秒の大会新記録を樹立。
またフルマラソン男子24インチでは、わずか1/100秒差で茂野洋揮くん(和歌山・和歌山)が史上最年少年王座に就くなど白熱した戦いが繰り広げられた。


大会の概要・(9回〜13回)
第13回全日本一輪車マラソン                平成10年5月4日・1998

 フリ―クランクで5回目、4年続きの好気象に恵まれ女子24インチ・男子20インチで大会
新。159名出走、147名(92%)が3時間を切り、24インチで2時間を切った選手は
前回より1名増の13名。3回目のリタイヤ0の大会であった。13回より5月3日コ―ス
閉鎖。

 今回の出場申し込みは42.195kmが167名、20kmが117名、計284名で前回より
26名の増。女子中学生24インチ46名は前回と同数、女子20インチは前回の12名から
30名に増加。高校生以上クラスの男女有力選手15名程が環境の変化で不参加となり
先頭集団の無い大会となった。前年度男女優勝者欠場のため川崎勝年と美濃部裕代が選
手宣誓。

 男子24インチ53名、優勝の和泉田大樹は期待されたが独走で記録更新ならず、2位
赤塚晃一は自己ベスト更新、3位永田大輔は初のメダル獲得、4位野々山琢士、5位松浦
健太郎も初のメダル獲得、6位徳山洋一郎、7位三木博雅、8位太田善晶まで2時間を切
った。

 徳山洋一郎(大阪)は2回大会から13回まで優勝1、2位3、3位1を含む12回連続6位内
の快挙を達成、他に小池茂(大和)は優勝2、2位1、3位4、11回連続5位内。女子では正福理
沙(大和)の優勝7、2位1、10回連続4位内がある。本人の努力と周囲の支援に敬意を表し
ます。 男子年齢別クラスで記録更新は、中学生・永田大輔と松浦健太郎、13位40代
池田憲一、17位黒崎晴夫、18位30代川上長一。37位林弓男65歳2時間33分で
9回目の完走。

 女子24インチ63名、初優勝・本田可奈1時間52分03秒、2位中川留衣・小6(前回・20イン
チ・2時間12分)1時間54分16秒ともに大会新、3位長谷川梓織・小6、4位畑夏希、5位
平瀬美代子まで2時間を切った。6位中野えみかは2時間00分24秒、7位中西は2時間
00分50秒。
 女子年齢別クラスの新記録は中学生は本田、小学生は中川と長谷川で2時間を切った。

 男子20インチ11名、このクラスは女子11回平瀬の13分台、12回中川の12分
台と女子の活躍が目立ち、男子の記録は低調だったが2回連続優勝・安藤勇太(名古
屋・中1)が2時間10分23秒で自己の大会記録を6分短縮し20インチの最高記録
を樹立、総合は14位、2位大塚航1時間16分41秒、3位原田竜太。
 女子20インチ28名(前回12名)、優勝土井美沙希、2位大澤美樹、両者とも2時間
14分台、3位佐藤玲華。このクラスは選手の滞在期間が短いので大会毎に増減が激しい。

 男子フリ―3名、女子フリ―1名 、男女とも10年前(3回・1988)の記録が残るの
はこの種目だけとなり、24インチとのタイム差は男子4分、女子1分となった。
 フル完走10回2名と5回12名には完走証とペプシコ―ラから記念品を贈呈。

 20kmは117名(11回71名、12回93人)で急激に参加者が増加。フル選
手同様極限の短クランクを装備した記録は11回1時間01分、12回58分、13回は51分。
 24インチ・1時間内11人、茂野洋輝・51分37秒。20インチ・1時間10分内8人、
茂野真裕・1時間4分24秒。

42.195km出走 24インチ116人・M53+W63、  20インチ39人・M11+W28、フリ-4人・M3+W1 
              159名
   
 20km出走 24インチ  43人・M19+W24   20インチ70人・M22+W48、 113名
        リタイヤ0(9、11、13回)、パンク0(7〜13回)  出走   計272名

エントリ―  42.195km・167名、20km・117名、エントリ-  計284名
            茨城、群馬、栃木、富山、東京、千葉、静岡、神奈川、愛知、大阪、
            三重、岐阜、滋賀、埼玉、和歌山、京都、長野、

コ―ス      長野県・千曲川サイクリング道路・10km区間を周回

気  象      晴れ、微風、   気温  8時14度、9時18.5度、10時19.5度、11時20度、
                          12時21度

大会資料    プログラムB5・46頁。記録表A4・10頁。
           「からっ風」76・77号
            1回〜13回までのプログラムを国立国会図書舘へ寄贈。

 第12回全日本一輪車マラソン             平成9年5月4日・1997

 短いクランクで4回目、3年続きの好気象に恵まれ新記録続出の大会となった。
158名出走、147名(93%)が2時間台で完走、24インチで2時間を切った
選手は前回より2名増の12名。24インチ男女とも1位2位は1秒差の接戦。

 24インチ上位の選手はクランク60ミリでも安定した走行だが下位の選手には技量
不足(走り込み不足)とサドル高さの不適切な者がいた。絶好のコンディションの中で
短いクランクは定着したが、まだ荒天を経験していない。「5回大会を知らずして、一
輪車マラソンを語るなかれ」。強風雨への備えをしておこう。

 男子24インチ66名、フル完走9回で前回2位の平野が1時間46分53秒で初優
勝、前回優勝の和泉田が1秒差で2位の大会新、3位赤塚1時間53分、4位野々山、
5位徳山、6位関川、7位竹山心也。7位までが2時間を切った。年齢別の全クラスで
記録更新・小学生竹山竜地・中学生竹山心也・高校生以上平野と和泉田・30代川上・
40代池田・50代加藤、大会史上初の快挙である。

 女子24インチ64名、新進の和歌山・竹山静香が1時間54分57秒で初優勝、7
回優勝の正福理沙が1秒差で2位の大会新、3位は20インチの覇者・平瀬が1時間
55分、4位本田、5位中野。5位までが2時間を切った。女子中学生クラスは46
名と史上最多。

 女子20インチ12名、平瀬の11回大会の記録・2時間13分20秒が20インチ
の限界かと思われたが和歌山の中川(小5)が大会新の2時間12分01秒で優勝、
2位長谷川(小5)2時間23分、3位渡辺(小4)、

 男子20インチ6名、名古屋の安藤(小6)2時間16分21秒大会新で優勝、9回
大会の2時間32分から4年目の大会新。

 男子フリ―車種5名、初参加の高木が大会記録更新を目標に独走したが1時間43分
46秒で、1分10秒の差で届かず。

 折り返しポスト手前で減速した前走者を追い越そうとしての接触トラブルは走行マナ
―の欠如が原因なのでクラブでの練習時に必ず指導のこと。

 完走10回2名と5回13名(11回大会・3名、12回大会・10名)には完走証
とペプシコ―ラから記念品を贈呈。

42.195km完走 フリ―5人、24インチ128人、20インチ23人、
                     計156名。リタイヤ2名

20km          24インチ16人、20インチ74人、計 90名、リタイヤ0
                  最高記録 京井真穂、24インチ、58分58秒

エントリ― 42.195km・165名、20km・93名、計258名
 茨城、群馬、栃木、富山、東京、千葉、静岡、神奈川、愛知、大阪、 三重、岐阜、
 滋賀、 埼玉、 和歌山、京都、長野、
 
コ―ス 長野県・千曲川サイクリング道路・10km区間を周回

気 象 曇り、微風、 気温 8時14度、 9時17度、10時19度、 11時22度、
                      12時26度。

大会資料 プログラムB5・40頁。記録表A4・8頁。「からっ風」ニュ―ス
 67号。 1回〜12回までのプログラムを国立国会図書舘へ寄贈

第11回全日本一輪車マラソン             平成8年5月4日(1996)

  フリ―クランク3回目の大会、無風、10時の気温18度、曇り、2年続きの好条
件に恵まれ、24インチ男女と20インチ女子が大幅に記録を短縮。参加148名で
133名(90%)が2時間台で完走、24インチは10名が2時間を切り最終走者
は3時間21分。フル・ハ―フとも初めてリタイヤ0の快挙、パンク0。
  短いクランクでの試行が終わり、発展段階に入ったが強風を経験していないので心
配は残る。「どこまで速くなるのか?」と次への対応に戸惑いの声が多い。

  8回までの規定クランクでは力の差が速度に現れないので、互いに様子をうかがい
ながら集団を形成、記録は二の次となり、最後の競り合いでの順位争いが多かった。
9回からフリ―クランクとなり、選手は初めから自己の目標タイムに向けて走るよう
になったので集団は出来ない。今回も記録狙いの展開となった。

  男子24インチ、「今年は和泉田が早い、1時間50分前後か」の予想どおりに1
時間50分31秒で中盤から独走、昨年の中原の記録を8分11秒も短縮して優勝、
2位平野1時間52分、3位徳山洋一郎1時間57分、4位前田誠1時間58分の大
会新。竹山、中原、関川の7位までが2時間を切った。

  女子24インチ、3位まで大会新、1位正福理沙7回目の優勝、1時間55分24
秒、2位滝田瑞穂1時間57分の健闘だが、弟の一輪車との取り違えが無ければ、も
っと正福に迫った筈。スタ―ト直後だけに他の選手と衝突すれば走路妨害で失格だっ
たが、全員が苦もなくよけて通過した技術力には感謝あるのみ。3位仁科24インチ
初参加、1時間57分、3回目の完走、静岡女子の上位確保である。静岡男子は高木
の活躍があったので今後に期待したい。

  女子20インチ、平瀬美代子(小6)が優勝、昨年の自己の大会記録を3分短縮し、
2時間13分20秒、2位畑夏希、3位大澤ともに2時間15分台の大会新。20イ
ンチ女子は早い。

  男子20インチ、男子フリ―車種、ともに低調、奮起を望む。

  完走10回3名と5回(前回)13名には完走証とペプシから記念品を贈呈。

42.195km  フリ―3人、24インチ112人、20インチ33人、
                                                計148名  リタイヤ0名

20km    24インチ20人、20インチ49人、計  69名、リタイヤ0名
              最高記録・八田道明、24インチ、1時間01分49秒

エントリ―  42.195km・152名、20km・71名、計223名
            茨城、群馬、栃木、富山、東京、千葉、静岡、神奈川、愛知、大阪、
            三重、岐阜、滋賀、埼玉、和歌山、京都、

コ―ス      長野県・千曲川サイクリング道路・10km区間を周回

気  象      曇り、無風、  気温    8時14度、  9時16度、10時18度、
                                11時20度、12時21度。

大会資料    プログラムB5・40頁。記録表A4・8頁。「からっ風」ニュ―ス
            No46。  1回〜11回までのプログラムを国立国会図書舘へ寄贈
            分類記号ZF21、請求記号Z7B607、ID:101760.

 第10回全日本一輪車マラソン       平成7年5月4日(1995)

  クランク自由化後2回目の大会、無風、気温15度、曇り、過去にこれほどの好条
件は無かった。経済では価格破壊が進行中だが、一輪車マラソンは今回が記録破壊の
大会となった。前夜、参加者有志の主催により「10周年を祝う会」が催され100
名が集い盛会であった。幹事の皆様ありがとうございました。

  激戦の男子24インチは、中1から次第に順位を上げて来た中原成章が7回目で優
勝、1時間58分42秒、2位も大阪の徳山、3位高木、13位まで大会新、8位ま
でが2時間を切った。1回大会の優勝記録・2時間26分は今大会では29位に当る。
1回から5回まで2時間20分台、6回から8回までが2時間10分台、9回が2時
間08分。上位入賞者2名が大会規則3に依り失格。競技速度の上昇に伴い走路妨害
には一層厳しく当ります。

  30歳クラス黒崎晴夫(39歳)の2時間17分20秒は練習段階からの正確なペ
―ス配分の重要性を示し、計算された走法である。ほとんどの選手が大会の雰囲気に
誘われてオ―バ―ペ―スとなり後半で崩れるが、冷静に走れば誰もが大幅な記録短縮
の可能性がある。参考資料として、からっ風ニュ―ス46号の集計表(林雄興)から
も、前半の飛ばし過ぎは後半に響くことがわかる。

  女子24インチは5位まで大会新、1位滝田瑞穂、2時間00分36秒、2位3位
はフル初参加の秋元、竹山、4位正福は女子最多の9回目の完走、5位初参加の中野
(小6)が好記録で健闘。女子も2時間を切るのは近い。

  男子20インチは、1位秋元啓一、2時間23分20秒、2位滝田篤史も大会新、
3位初参加の永田。

  女子20インチは、平瀬美代子(小5)がこのクラスの長期低迷を破り2時間16
分19秒と驚異の記録で独走、2位初参加の畑夏希も大会新、3位初参加の大沢

  フリ―車種参加は男子3名、1位芦野が自己記録を2分24秒短縮したが大会記録
には4分及ばず。2位石井は10回目の完走、フリ―では連続8回目。

  フルマラソン10回完走者6名にはペプシから記念品、前回の5回完走者9名には、
宮田工業(株)からAFX―240(新素材競技用)が贈呈された。

42.195km   フリ―3人、24インチ99人、20インチ32人、計134名
                   リタイヤ2名、

20km      24インチ21人、20インチ68人、計88名、リタイヤ2名
              最高記録・川口佳賀理、20インチ、1時間08分06秒

エントリ―  42.195km・148名、20km・92名、計240名
              茨城、群馬、栃木、富山、東京、千葉、静岡、神奈川、愛知、大阪、
              三重、岐阜、滋賀、埼玉、和歌山、

コ―ス      長野県・千曲川サイクリング道路・10km区間を周回

気  象      曇り、微風、    気温・8時14度、  9時15度、 10時15度、
                                11時18度、12時17度。

大会資料    プログラムB5・70頁。記録表A4・9頁。「からっ風」ニュ―ス
            No46。1回から10回までのプログラムを国立国会図書舘へ寄贈
            分類記号ZF21、請求記号Z7B607、ID:101760

 第9回全日本一輪車マラソン              平成6年5月4日(1994)

  クランクの長さを自由にした初の大会は、短いクランクは速く走れるけれども、ど
れほどの風に耐えられるかが大会前の話題だった。5回大会以来久しぶりに強風との
戦いとなったが、向い風に耐え、追い風の区間でタイムを短縮し、24インチ男女9
人が大会新。強風を克服できたことにより、ひとまずクランク論議は落着の模様。次
の機会への期待が高まった。

  男子24インチは6位まで大会新、小学校4年から優勝1回の兄、洋一郎と共に走
り続けた弟の徳山裕二郎(大阪)が2時間8分33秒で8年目にして優勝、兄が4秒
差の2位、5秒差で小池茂が3位、4秒差で北沢祐太が4位、5位中原成章、6位石
井誠司2時間9分30秒。6名が大会史上初めて10分を切った。

  女子24インチは3位まで大会新、正福理沙6連覇で2時間10分52秒、2位3
位4位は、滝田瑞穂、前田昭絵、大富和子の足立トリオが健闘。上位確保の常連達だ
が記録面では奮起を期待したい。

  男子20インチは、1位滝田篤史2時間34分45秒と健闘したが、自己の大会記
録に2分29秒及ばず、2位北沢純、3位前田誠。3名が2時間30分台は大会初。
2時間40分を切った男子選手は歴代5名。

  女子20インチは、8回大会の滝田瑞穂2時間33分38秒から後退し、1位仁科
夕紀2時間42分46秒、2位中里悦子、3位酒井美名。9回までこのクラスで30
分台 は滝田だけ。男子とは大幅な記録の差がある。

  フリ―車種参加は男子4名、強風の中で、全員完走は立派、更なる挑戦に期待した
い。フリ―車種は、エリ―トの種目であり、この大会42.195kmを24又は2
0インチで2時間40分以内の完走者が出場。

  前回のフルマラソン5回完走者12名には、記念品として宮田工業(株)から
AFX―240(新素材競技用)が贈呈された。累計44名、

42.195kmフリ―4人、24インチ79人、20インチ26人、計109名
                  パンク0、リタイヤ1名、

20km      24インチ25人、20インチ79人、計104名、リタイヤ0、
                和泉田大樹、24インチ、58分40秒

エントリ―  42.195km・114名。20km・107名
               茨城、群馬、栃木、富山、東京、千葉、静岡、神奈川、愛知、大阪、
               和歌山、三重、岐阜、山口、                          計14県

コ―ス      長野県・千曲川サイクリング道路・10km区間を周回

気  象      晴れ、強風、気温・8時22度、  9時24度、  10時27度、
                            11時29度、12時32度。

大会資料    プログラムB5・78頁。記録表B4・9頁。
            サイクルスポ―ツ8月号・2頁、「からっ風」ニュ―スNo35、